06.14.13:14
|
05.02.22:00
皆さんは、ぬるま湯を作るときに、湯のみにまず水を入れてからお湯を足しますか?
それとも、お湯を入れてから水を足しますか? あるいは、どっちでもいい、と思いますか? 私は、長らく「どっちでもいい」と思っていました。 今では「お湯に水を足す」ことを心がけています。 家によっては、しつけとして教えている家もあるそうですね。 私がこのことについて知ったのは、民俗学の授業で「死者への礼儀」について学んだ時のことです。 逆さごと、と言うのでしたか。 日本では、「死者の世界」と「生者の世界」は別々であるべきで、あらゆるしきたりを逆にすることで分けられている、と聞きました。 生きていた人が死ぬということで二つの世界が混じり合ってしまうので、ことさらに逆にするのだと。 例えば、死者には白装束を着せ、生者は黒服を着る。 例えば、死者の服は右前に合わせ、生者は左前に合わせる。 例えば、死者へのお供えのご飯には箸を立て、生者は箸を立てない。 例えば、死者への末期の水は”水にお湯を注いだもの”を使い、生者が飲むものは”お湯に水を注いだもの”を用いる。 など。 宗教観というのもあるかと思いますが、私はこれを聞いて、礼儀なのだな、と感じました。 「あちらの世界で不自由しないために、こちらから手向けて送り出してあげる」という意識が、悲壮感がなくていいなあって。 勿論、人が亡くなるのは淋しいことなんですけれども。 これを知ってから、人を送り出すときにやってあげることは、今の自分はしないでおこう! と思うようになりました。 皆さんはいかがでしょうか。 PR
|
|
|